【ストーリー】
薫の向かいに住む欣司の妻・麗子が、トイレで遺体になって発見される。
身体の大きかった麗子は、欣司の出張中にトイレに嵌ってしまい、身動きが
取れず餓死してしまったのだ。
一見、事故かと思われたが、右京は欣司の犯行ではないか?と着目する。
旅行から帰ってきてすぐに、トイレの前に置かれた旅行鞄。出張先から何度も
自宅に掛けられている電話、それも4日目以降は一切掛けられていない…な
ど。欣司の不審な点が目についたのだ。
トリオ・ザ・捜一は、欣司が浮気をしていた事まで突き止める。
欣司は妻が邪魔になって、殺害を計画したのか?!
しかし、真実は意外な所にあった。
浮気をしていたのは、麗子だったのだ。欣司の再三に渡る頼みも聞かず、浮
気を繰り返す麗子に、欣司は遂に犯行に及んだのだった。
◆キャスト◆
大丸欣司…野村宏伸(妻を愛している、研究者)
●脚本● 輿水泰弘
<亀山家・台所にて>
何やら怪しげな料理を作っている、美和子。
薫、美和子のおつかいから帰って来る。
美和子「あった?」
薫「クミン…それから、ポワブルローゼ?」
<亀山家・居間にて>
その怪しげな料理を口に運ぶ、薫。
美和子「どう?」
薫「ん?おぉ〜…なかなか…(と、美和子の方を向かずにOKを出す)さす
が、午後からコツコツ作ってただけの事はあるね?」
美和子「でしょぉ〜♪」
薫「でさ、コレなんて料理?」
美和子「何て料理にしよっか?とりあえず、美和子スペシャルとでも名付け
とく?」
薫「こ…お前の創作料理かよ!?エジプト料理かなんかかと…」
美和子「勿論、そのエッセンスも含めてあるけど、あくまでオリジナル!」
薫「でも、ちょっと作りすぎなんじゃないか?」
美和子「味にこだわってたら、増えちゃった!」
薫「残ったらどうすんだよ〜」
美和子「残さず食べるの!!」
薫「はは…残さずね…」
美和子スペシャル…
色んな意味でコレに掻っ攫われた、今回(苦笑)。
ピンク色の怪しげな物体。。。
よくこの色出せたよなぁ〜…とか、変な所で感心しちゃいましたよ。
美和子さんにおつかいを言いつけられて、健気に走ってる薫ちゃんラブでし
た (o´∀`o) かーわーいーいー♪
一生懸命覚えて行って、お店でも「んっしょ、んっしょ」って考えながら探して
来たんだなぁ〜ってのが汲み取れて、愛おしかったデス。
美和子さん、お料理上手なハズだったのに…どこで間違っちゃったかね?
<特命係にて>
美和子スペシャルを、右京と角田に振舞う、薫。
一瞬、見た目に躊躇する2人。
右京「(角田に)どうぞ」
角田「いや、お前さんから」
右京「そうですか?」と、タッパーの中身を恐る恐るスプーンで探る
カリフラワーを口にして…
薫「いかがですか?」
右京「複雑怪奇な味…ですね」
薫「…(苦笑)」
角田「美味いのか?不味いのか?」
右京「不味く…は、ないですね?」
角田「微妙って事か…」
薫「そうなんスよ!微妙だから始末に悪い!!」
角田、渋々口にするが
角田「微妙なんてもんじゃねぇ…美味いじゃないか!!」
右京さんですら、食べるのを躊躇してしまう、美和子スペシャル(爆)!!
もう今season、コレでしょう゚+。:.゚ヽ(*´∀`)ノ゚.:。+゚
相棒語大賞決定☆←無いから、そんなの
<花の里にて>
つきだしに、美和子スペシャルが出される。
ちょっと固まる、右京。
右京「僕の記憶に間違いがなければ、これは美和子スペシャルですね?」
たまき「ご存知でした?美和子さんからの、おすそ分け♪」
右京「食べてみましたか?」
たまき「勿論!」
右京「感想は?」
たまき「ん〜…微妙?」
右京さん以外には、出さないでくださいね、たまきさん。
何気に嫌な空気を出してる右京さんと、笑顔で毒吐いてるたまきさんがツボ
でした(爆)!!
どこまでも、どこまでも美和子スペシャルの余波は続きます!!
<亀山家・居間にて>
美和子スペシャル5のお披露目会。
右京、たまき、角田がおよばれしている。
たまき「でも、1月でパート5なんて。その努力がね?」
美和子、台所から美和子スペシャル5を運んで来る。
美和子「いかがです?」
たまき「ん〜柔らかい、ね?右京さん」
右京「えぇ、えぇ…(ちょっとドギマギしている)」
救急車が止まり、皆が席を外すが右京は1人で食事を続けている。
右京「複雑怪奇な味は相変わらずですねぇ…」
と、美和子スペシャル5を口に運び、味わう。
右京「しかし、クセになる!」
決して美和子スペシャルの味に関してコメントしない、右京さんとたまきさん
(苦笑)。正直なんだか、なんなんだか…
でも、クセになりつつある右京さんが居たりして(爆)。
美味くなってきているのか、味覚が破壊されつつあるのか微妙です!!
<大丸家・トイレにて>
麗子の遺体を運び出そうとする、薫、伊丹、三浦、芹沢、角田、米沢。
中々動かせない。
薫「お前なぁ、ちょっと手ぇ離すのが早ぇんだよ!」
伊丹「しょうがねーだろ!腰痛なんだよ!腰痛!!」
三浦「警部殿から呼び出しがあったから、すわ大事件かと掛け付けてみり
ゃ…」
薫「誰もお前らなんか、呼んでねぇだろ!」
米沢「ご連絡いただいた時、マージャンの真っ最中で…」
薫「マージャン?こいつらと?」
米沢「面子が足りないからって、無理矢理誘われたんですよぉ〜」
伊丹「無理矢理?!」
薫「もぉ〜休んでたらダメだよ、一気にいかなきゃ、一気に」
とてもじゃないが、遺体を運び出すような雰囲気ではない勢い。
ま…祭り?
不謹慎ながら、ちょっとそんな空気を感じてしまいました(汗)。
皆さん、神輿担いでんじゃないんだからネ。
手伝おうとしない右京さんを、「なんで?」と睨む芹沢クンがツボでした♪
右京さん「僕は頭脳派ですから」
ツッコミ入れると、そんな台詞が返ってきそうです(笑)。
しかし、伊丹さんが腰痛患ってるとか、トリオ・ザ・捜一と米沢さんがマージャ
ンやってたとか、小ネタが挟まってて爆笑さしてもらいました!
でも、伊丹さんには我が子を肩車したりなんかして、”お父さん”してもらうの
が夢なので、まだまだ頑張ってもらわねば(人´∀`)☆.。.:*・
<亀山家マンション前にて>
遺体を運び終わった、薫、伊丹、三浦、芹沢、角田、米沢。
薫「ご苦労、帰っていいぞぉ〜」
伊丹「んなっ!んだよ、その言い草はよぉっ!!」
三浦「まぁまぁ…」
芹沢「もぉ〜腹ペコっスよ。どっかで蕎麦でも食って帰りましょうよ」
角田「おぅ、なら上で食って帰れ」
伊丹、三浦、芹沢、米沢「え?」
きっと、末代まで祟られてしまうだろう、芹沢クン(笑)。
芹沢「もぉ〜腹ペコっスよ。どっかで蕎麦でも食って帰りましょうよ」
普段の何気ない一言が、悲劇の幕開けになったりするのよね。。。
可哀想に。
<亀山家・居間にて>
伊丹、三浦、芹沢、米沢の前に、美和子スペシャル5がたまきによって並べ
られる。
角田「美味いぞ!食え!」
伊丹、三浦、芹沢、米沢「………」
たまき「どうぞ、さぁ」
伊丹、三浦、芹沢、米沢、互いを見合いながら恐る恐る料理を口に運ぶ。
伊丹はその様子を、嫌そうに眺める。
うっかり、新居に「お邪魔しまーす」な伊丹さん、三浦さん、芹沢クン、米沢
さん。
もっと別の形でお招きされたかったよね(爆)。
伊丹さんは結局、美和子スペシャルを食べたんでしょうか??
<特命係にて>
麗子がトイレに嵌る場面を、パラパラマンガにしてみる、右京。
右京さんてば、絵心までおありになるのねっ!!
あまりの巧さに、拍手しちゃいました!!
<愛真メモリアル〜・葬儀場にて>
欣司を推理で追い詰めていく、角田、薫、右京。
欣司「言いがかりも甚だしい!」
右京「では、あなたが出張中に何度もご自宅に電話をしたのは何故です
か?」
薫「15日から19日までの5日間、頻繁に電話をされてますね」
右京「しかし、それ以降一切電話をされていない。奥様が電話に出られな
い状況にある事を確認する為に、電話をしていた。遠方の地にいるあな
たには、計画が成功したかどうかを確認する唯一の手段だったからです
よ」
欣司「たまたまですよ!忙しくなって、電話どころじゃなくなったんです」
右京「そうきましたか…弱りましたね」
角田「オイオイ」
後の方で座っていた伊丹が、立ち上がる。
伊丹「たりぃなぁ!アンタには奥さんを殺す、立派な動機があるじゃねぇか」
三浦「浮気してるでしょ?」
芹沢「同じ職場の池谷由紀さん」
欣司「浮気はしてません」
三浦「彼女は認めましたよ?」
欣司「!?」
伊丹「俺達がなんの根拠もなく、言いがかりをつけてるとでも思ったの?」
欣司「浮気はあくまで浮気だ!僕は妻を心の底から愛してた!!」
伊丹「うは♪認めた、してたんだ。浮気」
三浦「ここで押し問答もなんですから、署までご同行願えますか?」
欣司「明日は妻の告別式ですから、どこへも行きません。連れて行きたい
なら、礼状を持ってきてください」
伊丹「あらぁ〜足元みられたよ」
欣司「それとも、無理矢理引っ張っていきますか?」
三浦「そんな乱暴なマネ…」
芹沢「我々は民主警察ですから」
薫「けへへ(笑)」
伊丹「笑ってんじゃねぇーよ!」
芹沢、右京の元にススッと近付いて、
芹沢「何か、奥の手ありませんか?」
伊丹「芹沢!プライドを持て!!」
芹沢「ハイ!」
芹沢クンが伊丹さんの前で、右京さんに助け舟を求めるなんてちょっとビック
リしました。それだけ切羽詰ってたんでしょうか?
伊丹「芹沢!プライドを持て!!」
これはきっと、自分にも言い聞かせてるのではないかと思い、苦笑してしまっ
た私なのです。
武士は食わねど、高楊枝―………ちょっと違う??
<大丸家・居間にて>
自供して、出頭する事になった欣司。
振り返り、美和子に告げる。
欣司「ナンプラーと胡椒を多めに入れてみてください」
美和子「え?」
欣司「あの料理、ぐっと美味しくなりますよ。頑張ってご主人に美味しい手料
理を作ってあげてください。でも、カロリーには気をつけて」
愛して、愛して、愛したが故の犯罪に、なんでだか「ほっこり」とした気分にさ
せられてしまいました。
いかんのよ!人殺しはイカンのだが!なんなんだ?この柔らかい空気は!
薫ちゃんまで、やるせない表情になっちゃって…んもぉっ!!
つられて切なくなっちゃうじゃないかっ!!
奥さんが浮気をしていた…って事実を聞いた時は、一瞬考えが及ばず「は?
浮気は、旦那でしょ?」と薫ちゃん状態になってました。
二転三転させてくるんだもんなぁ〜…参りました。
久しぶりの輿水作品!
もーっ!キャラ使いたい放題じゃーん(●≧艸≦)゛
思わず喜びの声を上げてしまいました。
やっぱり、生みの親強し!!
1時間でしたけど、かなり楽しめました!!
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