【ストーリー】
右京とたまきが映画鑑賞をしていた劇場で、中年男性が胸部を刺され殺害され
る。どうやら上映中に何者かが、犯行に及んだらしい。
右京は観客を引き止め、警察に通報。捜査一課と鑑識がやって来るのを待つ。
事情を聞いて回ると、その男性は『海峡の虹』を撮影した監督・織原である事が
分かる。
なぜ織原は、自分の映画を見ながら殺されたのか?
支配人・江守は上映中、映写室に居たといい、清掃作業を行っていたのぶ子も
怪しい人物は見かけなかったという。
薫が事情を聞いた老夫婦から電話が入り、劇場で主演の加代子を見たという。
右京と薫は加代子の元へ向かい、アリバイを確認するが当日は自宅に居たと言
い張る。
聞き込みを続ける中、織原の映画をDVD化しようとしていた海老名は、監督が
自ら「映画館で死にたい」と言っていたと洩らす。
また、『海峡の虹』撮影時に織原の所為で身体を壊し、女優を辞めた人物が居
る事を突き止める。それは、のぶ子だった。
右京が推理を展開すると、のぶ子は自首する。
殺害動機は恨みではなく、織原の最後の夢を叶える為の犯行だった事が分かる
。
◆キャスト◆
島 加代子…星 由里子(『海峡の虹』のヒロイン・元女優)
織原晃一郎…森山周一郎(『海峡の虹』の監督・現在無職の飲んだくれ)
赤井のぶ子…松本留美(旭キネマの清掃員)
江守義彦…石井洋祐(旭キネマの支配人)
海老名政夫…鈴木リョウジ(DVD制作会社社員・織原作品のファン)
●脚本● 岩下悠子
<旭キネマ・劇場にて>
右京とたまき、並んで映画を見ている。
上映後、涙が止まらないたまきに、声を掛ける右京。
右京「落ち着きましたか?」
たまき「不思議ですね、もう10回も見てるのに…」
右京「12回ですねぇ」
たまき「何度見ても、涙が出ますね」
デートだぁぁぁっ(*/∇\*)きゃっ
なんか、見ちゃいけない場面を見てしまったようで、照れてしまいました。
「右京さんてば、細かいよ」というツッコミは置いといて、涙が落ち着くまで一緒
に居てくれる優しさは、嬉しいなぁ。
<旭キネマ・劇場にて>
米沢と伊丹が、織原の遺体を確認している。
そこへ、右京と薫が現れる。
伊丹「あの…ウロチョロしないでもらえますか?警部殿!お前もだ、亀!」
右京「失礼。何分、第一発見者なものですから」
薫「すみません。何分、第一発見者の部下なものですから」と、敬礼
伊丹、悔しそうに顔をしかめる。
薫「すみません。何分、第一発見者の部下なものですから」と、敬礼
「へへん♪」と言いたげに敬礼してみせる薫ちゃんがキュート(o≧∇≦)o゛
悔しがる伊丹さんも、プリティです(≧艸≦*)
<特命係にて>
まったりお茶をしている、右京と薫。
薫「昨日の右京さんも気の毒でしたけどね」
右京「はい?」
薫「だって、事件に遭遇した所為で、折角のデートがパァでしょ?」
右京「単なる映画鑑賞です。デートなどではありません」
薫「どう違うのかなぁ」と、苦笑
角田「ヒマか?おいおい、聞いたぞ。デートの最中に死体に出くわしたんだ
って?」
薫「ああ…デートじゃないそうですよ。単なる映画鑑賞」と、角田に説明
角田「どう違うんだ?」
薫「さぁ?」
右京、織原が何故、映画鑑賞中に殺害されたのか推理する。
右京「映画は映画館で見る…そういうお考えの持ち主だったようですよ」
薫「詳しいんですね…あ、たまきさんに聞いたんだ」
角田「日を改めて仕切りなおした方がいいぞ、デート」
右京「デートではないと、申し上げております!!」と、語気を強める
薫、無言で角田を連れ去る。
そぉ〜んなに否定しなくても、いいじゃん( ´ 艸 `)、;'.・
右京さんてば、カワイイんだからぁ〜♪←あ、殺気が
右京「デートではないと、申し上げております!!」
照れ屋な右京さんを、薫ちゃんがフォロー(笑)。
色恋に関しちゃ、薫ちゃんのがデキるのかな??←そういう問題でもないか
<鑑識課にて>
米沢から死体検案書を受け取る、右京と薫。
米沢「それにしても、別れた奥様とデートとは、羨ましい限りです」
薫「あのっ!デートって認めませんから…」
米沢「なんにせよ、あやかりたいものです」
米沢さんの”逃げた奥さんネタ”は、どこまで引っ張るんでしょうか(爆)。
聞いていて、切なくなるばかりです。
名探偵・矢木さん(season5 第10話)には、依頼したんでしょうか?
米沢さんの奥さん発見ネタで、矢木さんには再登場希望☆
<蝦原の会社にて>
伊丹と芹沢、海老名に話を聞こうとするが…
海老名「監督の作品をご覧になってない方に、お話する事は何もありません」
そこへ、右京と薫が現れる。
右京「際立って静かな作風…」と、感想を述べる
薫、隣でにこにこ微笑んでいる…さも、見たかのような表情で。
海老名「あちらでお話しまょう」
右京「恐縮です」
ミーティングルームに入って行く、海老名と右京。薫、伊丹、芹沢も入ろうとする
が、直前で扉を閉められる。
薫「俺もダメな訳ね」と、苦笑い
見事に「バッタン」と閉められちゃいましたネ(爆)。
すまし顔で右京さんの後に続いてた、薫ちゃんの表情ったら…激カワ!!
薫「俺もダメな訳ね」と、苦笑い
「そりゃ、ダメだよ」と、思わずツッコミ。
私が海老名さんだったら、喜んで入れてあげるのにっ(≧ω≦)b
<旭キネマにて>
のぶ子に映写室を案内してもらう、右京と薫。
のぶ子「この上です」
薫「ありがとうございます」
いや、なんて事ないシーンなんですけど、ちゃんと「ありがとう」って言えてる
薫ちゃんがLOVEだったので、載っけました(●´ω`●)ゞ
<警視庁・部長室にて>
TVに映っている加代子に見入る、内村。隣に、中園。
内村「変わらんなぁ」
中園「は?」
内村「40年経っても、相変わらず美しい」
中園「…もしや、フアンでいらした?」
内村「うん」
右京と薫がやって来る。
勝手な行動を取っている2人に、内村が怒る。
内村「まさか、犯人じゃないだろうな?」
薫「島 加代子がですか?」
内村「お前には聞とらん!」
薫「…」しゅんとなる
右京「残念ながら、事件との関連を否定する根拠は、今の所見つかっていま
せん」と、一礼
2人が退室した後、少し落ち込んだ表情を見せる、内村。
内村さんと中園さんの、珍しいプライベートトーク(笑)。
この回以降の内村さんのプロフィールには、確実に”島 加代子”の名前が載
る事でしょう(*^▽^*)
人間らしくていいけどね(笑)。
内村「お前には聞とらん!」
薫「…」しゅんとなる
ここの薫ちゃんのしょげ具合が、好きです(*#′∀`艸)←細かいよ
<警視庁・廊下にて>
右京と薫、並んで歩いている。
薫「(嬉しそうに)部長、なんか動揺してましたね」
右京「ええ」
薫「もしかして島 加代子のファンだったりして…彼女が犯人の可能性もある
から、焦ってるんじゃないですか?」
右京「既に、犯人の見当はついています」
薫「え?!」
右京「問題は、なぜ殺したかです」
薫、訳が分からないといった表情で、右京の後を追う。
薫「(嬉しそうに)部長、なんか動揺してましたね」
珍しく見せた、内村さんの素な部分に喜びを隠せない、薫ちゃんがカワユイ♪
本当に嬉しそうでした。
<旭キネマ・支配人室にて>
のぶ子が自首をし、犯行動機を告白する。
右京「しかし、どのような理由があろうとも、やってはいけない事があります」
のぶ子「はい」
右京「行きましょう」
のぶ子を促し、部屋を出ようとする右京。
薫「俺も見てみたいです!海峡の虹!」
加代子・のぶ子・江守「?!」
薫「見せてもらえますか?今、ここで」
江守「え?」
薫「いいですよね?見せてもらっても」と、右京に問う
右京、一同を見渡し「ふっ」と微笑む。
右京「あなたもご一緒にいかがですか?」
のぶ子「え?!…ありがとうございます」と、深々と頭を下げる
全く。
薫ちゃんには敵わないよ。
ここでこんな台詞言うなんて…
薫「俺も見てみたいです!海峡の虹!見せてもらえますか?今、ここで」
薫ちゃんだからこその、台詞。
右京さんも「参った」と思ったのではないだろうか?
自首まで持ち込んだのは、右京さんだけど…それ以上の”救い”と言ったら大
袈裟かな?それが出来るのは、やっぱ薫ちゃんだからだ☆
すみません。ベタ惚れなもので。。。
<旭キネマ・映写室にて>
映画を映写室から見ている、右京、加代子、江守。
江守「一つ、聞いてもいいですか?」
右京「なんでしょう?」
江守「どうしてのぶさんが犯人だって分かった時、すぐに物証を突きつけなか
ったんですか?どうして、あんなまわりくどいやり方で…」と、怒りを含ませる
右京「彼女の犯行は、身勝手な利己心から行われた物ではありません。自
首さえしてくれれば、状況は有利になりますからねぇ」
江守・加代子「?!」
江守「じゃあ、彼女を自首させる為に…」
加代子「その為に、最後まで物証を出さずにいたんですか?」
右京「仰る通り、まわりくどい演出になってしまいましたが…」
加代子「大した役者ね」と、微笑む
殺人ってのは、やっちゃイカン事だけど…こういうのは、切ないなぁ。
死ぬ時期が確定していて、それを待つだけの人に”死を与える”というのは、
どういう事なんでしょう。
それが「人を殺していい」という理由にはならないですけどね。
すごく考えさせられます。
<旭キネマ・ロビーにて>
上映後、右京とたまきが劇場から出て来る。
右京「あなたは本当に、この映画が好きですねぇ」
たまき「もぉ、大好きです!私の先生のような作品ですから」
右京「先生とは面白い例えですね?」
たまき「何度見ても、私を励ましてくれるんです!がんばれよ、負けるなよっ
て!」
右京「僕はこの映画を見ると、いつも思います。人生とは生きるに値する、素
晴らしい物であると」
酔いつぶれていた織原、2人の会話を聞いて涙する。
これは、誰の回想シーンだったのか?ちょっと謎。
のぶ子さんの顔から入ったので、のぶ子さんなのかなぁ…とも思うのですが、
それにしちゃ織原さんしか出て来ないし??
涙する監督を、のぶ子さんは見ていたのかな?
切なさを煽るには、とても良いシーンなのですが…なんかしっくりきませんでし
た。私には。
<警視庁・部長室にて>
事件の顛末を報告に来ている、右京と薫。
内村「島 加代子は犯人ではなかったんだな」
右京「はい」
薫「昔のファンは、ホッとしてると思いますよ?」
中園「そういう問題ではない!お前達はひっこんでろと、言った筈だ!」
右京「反省しております」
薫「すいません!」
中園「また性懲りも無く…」
内村「(中園の台詞を遮って)構わん!」
薫「……え?」
中園「部長?!」
内村「下がれと言ってるんだ」
右京、少し肩を震わせて笑う。
右京「失礼します」
薫「失礼…します」と、おずおず
2人が退室した後、窓際に向かう、内村。
内村「虹が出てるなぁ」
中園「(ちょっとビックリして)…見当たりませんがぁ?」
内村「明日は、晴れだ」
内村さん、かなり見てますね。『海峡の虹』(爆)。
中園さんもついていく為に、今すぐ旭キネマへGO!!
きっと、部長室で『海峡の虹』ごっこが展開される事、間違いなし(*ロ′∀`b)
入り辛いだろうなぁ〜…。。。
<道にて>
右京と薫、並んで歩く。
薫「お咎めなしなんて、珍しいですね」
右京「珍しいですねぇ」
薫「雪でも降るんじゃないですか?」
右京「亀山君」
薫「はい?」
右京「春はすぐそこですよ?」
薫「…ですね」と、背伸びする
海峡の虹のラストシーンと同じショットで終わり。なんてね\(○^ω^○)/
季節を感じる台詞を、右京さんと薫ちゃんでするのを見るのって、なんか好き。
私も、外に出て空気をいっぱい吸い込みたくなります←ミーハー
もうすぐ、春です。
スタッフロールの前半が、映画の字幕と一体化して現れた時には、爆笑してし
まいました∵ゞ ( >ε<; )
「え?『海峡の虹』に出てたっけ?!」と訳の分からない勘違いを、一瞬してし
まった自分にとか…とことんこだわってる、『相棒』スタッフの皆さんて本当にス
ゴイなぁ…とか、思って。
見直せば、見直す程、色んな小ネタが含まれてたりして、面白いんだろうなぁ。
そりゃ、クセになりますワ。
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