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伊丹さんの恋「温泉へ行こう!」−『相棒』二次創作小説


『相棒』のキャラクターを使用して書いておりますが、本編とは全く関係ありません
  cometikiオリジナルストーリーです (c)テレビ朝日・東映
※何気に連載モノ 『相棒 ふたりだけの特命係』TOPの下に作品がまとめてあります


刑事といっても人間な訳で、プライベートもちゃんとある―…今回は、そんなお話。


【特命係の場合】
部屋の真ん中のデスクに座って、薫が温泉旅行のパンフレットを広げている。
 「美和子がね、たまにはどっかに連れて行け!ってうるさくて…」
言葉とは裏腹に、楽しげな表情でパンフレットに目を通す、薫。
右京はそれを見て見ぬフリで、本に目を落としている。
「あーっ!」と、薫が甲高い声を出したので、右京は少し驚いて顔を上げた。
 「ココ!安くていいなぁっ!ね、右京さんも一緒に行きませんか?!」
薫は子供のような笑顔で、右京にパンフレットを向ける。
 「折角の夫婦水入らずを、僕は邪魔したくありません」
右京は視線を本に戻して、柔らかく断った。だが、薫には届かなかったようで、勝手
に話を進めている。
 「じゃぁ、たまきさんも誘ったら、お互い夫婦同士でいいですね♪」
 「亀山君!僕達は”元夫婦”です!それに、たまきさんがお店を休んだり―…」
右京が立ち上がって抗議するよりも先に、薫は携帯のボタンを押して、電話をかけ
ていた。
 「あ、たまきさん?亀山です。温泉行きませんか?温泉♪」
 「亀山君!!」
右京は、「話を聞きなさい!」と言わんばかりに、声を荒げた。

                         ***

【トリオ・ザ・捜一の場合】
警視庁の休憩室にて、一服している伊丹、三浦、芹沢の3人。テーブルの上に広げ
られた温泉旅行のパンフレットを前に、三浦と芹沢が話し込んでいる。
伊丹は煙草を燻らせながら、珍しそうにそれを眺めていた。
 「やっぱ、部屋に露天風呂付いてるとイイっスよねぇ〜」
 「ほぉ〜、最近はそんなのもあるのか?」
 「あ!コレなんてどうです?エステ付き!」
 「そうだなぁ…」
煙草を吸い終えた伊丹は、普段あまり見ない2人の楽しそうな表情に、疎外感を感
じて声を掛けた。
 「おい。さっきから、何やってんだ?」
 「あ!先輩もどうですか?温泉♪」
芹沢がオススメのパンフレットを、伊丹に差し出した。だが、その意図がわからず、
伊丹は困惑する。
 「一課で慰安旅行でもやんのか?」
 「やだなぁ、プライベートですよ!」
 「3人でか?」
 「何が悲しくて、野郎3人で温泉なんだよ!家族と行くんだよ!家族!」
 「僕は、彼女と!」
ようやく合点のいった伊丹は、ムッとしてパンフレットをテーブルに叩き付けた。
 「けっ!俺には関係ねーじゃねーか!!」
三浦と芹沢が、「きょとん」とした目を向ける。
 「”今までは”、でしょ?」
芹沢の言葉に、今度は伊丹が「きょとん」となる。
 「は?」
 「お前にも、千花ちゃんというガールフレンドが出来た(伊丹さんの恋参照)じゃな
 いか!」
三浦が、伊丹の背中を叩き嬉しそうに微笑む。
 「いや、あれは…」
伊丹の言葉を遮って、芹沢は「やっと、こういう話も気兼ねなく出来ますねー」と言う
と、肩の荷が下りたような溜息を吐いた。
 「え?気ぃ遣ってたのか?!」
 「そりゃもう!」
驚く伊丹に対して、三浦と芹沢は即答した。
 「先輩って、妙なトコでひがみっぽいんですもん!」
 「全く、苦労してたんだぞ。俺達」
三浦と芹沢は、顔を見合わせて頷いた。
伊丹はその前で、喜ぶべきか怒るべきか、「何だかとっても微妙だ」と顔をしかめた
のだった。

                               .☆.。.:*・ END .☆.。.:*・


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