地球の王様 

寺脇康文さんがスキ
もっとスキ!!編】

※このページに入れてますが、寺脇さんには関係ない
映画のネタばれをしております。
「知りたくない」と思われる方、興味のない方は、
スルーしてください。お願いします。。。



*** 映画『カールじいさんの空飛ぶ家』感想 ***





アルバムを作るのが巧いなぁ…と思った。

つまりは、思い出の整理の仕方が巧い。
カールもエリーも。

…私が下手なだけだろうか…(悩)。



アルバムには写真だけじゃなくて、宝箱みたいに色んな物が入ってる。

あなたと行った、丘に立ってた木の葉。
あなたと見た、映画のチケットの半券。
あなたといつか、一緒に行く場所のイラストetc…

それらが気持ちよい間で貼ってある。
整然としてない、独特の間。
その空間に、貼りきれない思い出が詰まっているのだ。



 「愛する妻が死にました。だから私は旅に出ます」


映画のコピーにハメられて(?)、絶対見ようと決めていた作品。
見る前はガラスみたいに繊細な、美しく悲しいモノと思っていた。
ところが。
予想は見事に裏切られた(笑)。






カールは妻・エリーを亡くし、住み慣れた土地が激変してゆく事で
偏屈じいさんになっていた。エリーと過ごした場所と家に固執して、
し過ぎて人を傷つけてしまう。

警察から老人ホームで監視をするとの判決を受け、カールは家を出る
為の荷造りを始める。そんな時、大きなスーツケースの横からエリー
が大切にしていた”冒険アルバム”(←タイトルうろ覚え…泣)が現れる。
カールはそれを見て、叶えられなかったエリーとの約束を果たす為に
動き出す。

2人の思い出が沢山詰まった風船を使って、家を飛ばした。
誓いの場所へ向けて。

”エリー”との2人旅だと思っていたら、なんと運悪く玄関先に立っ
ていた少年が乗っていた。カールは顔を顰めながら、少年の同行を認
める。
ただ、旅が進むうち彼はカールにとってかけがえのない”相棒”にな
ってゆく。

気が付けば、家の中で鬱々と過ごしていた年寄りの姿は消える。
そして、カールは事件が起こる度にどんどん若々しくなってゆくのだ
!!
活き活きしてくる!!
表情も、声も、動かしにくかった足さえも、軽やかに♪

目的地に着く為にカールは一度、少年を失望させてしまう。
少年はカールの元を飛び出して行く。
しかし、カールは”元の生活”に戻ったように、自分の椅子に座り妻の残
したアルバムをめくる。

 「この先は冒険したら、書くの」

そう言っていたページに、エリーはカールとの思い出を詰め込んでい
た。

 「楽しい冒険をありがとう。新しい冒険をはじめてね」

最終ページには、そう書かれていた。
妻のおもいを受取ると、カールは新たに誓う。
”相棒”を取り戻すと!!

カールは自分の為の冒険をはじめる。

その旅が終わる頃、カールはエリーと過ごした家を「ただの家」とし
て見つめられるようになっていた。
相棒(と、その他大勢…笑)と共に、”新しい空飛ぶ家”での生活が
始まるのだった。






予告で繊細そうに見えていたおじいさんは偏屈だし、ちょっと根性が
曲がっていた(笑)。
だけど、それもこれも愛する妻を亡くしたが故とわかると、愛おしい。
彼の外側に出来た殻は、少年が少しづつ割っていってくれる。
本来のカールじいさんは、やっぱり繊細で優しい朴訥とした人だった。

殻が全部取り払われるまでの過程が、必死で、滑稽で、切なくて、温
かくて、笑える。
笑いながら、ボタボタ泣いたりもしている。
女性が映画館で見るのは、向いてないかもしれない(苦笑)。
その位、泣いた。
私は時々、可愛くて「カールーっ!」と叫びたくなった(笑)。

アニメなのに、キャラ同士の間や空気感が絶妙だった。
「さすがディズニー!!」と、1人納得していた。

とっても微笑ましくて、「貧乏でも、こんな人生だったら幸せだよな
ぁ〜…」と思える映画だった。



次見る時は、旦那さんと一緒に見たいものである。
↑一生見れなかったりして(爆)!!





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