ワタクシ的に、かなり好きなお話でした。
なんちゅーの?”心理戦”?「これぞ、”相棒”!」みたいな気がした。
【ストーリー】
大学教授の春日は、若い女性講師・加奈子と不倫をしていた。
ある日、春日は彼女に”安眠剤”を手渡す。
翌日、加奈子は自室で死体となって、管理人の遠山に発見される。
捜査一課は、加奈子の死を「自殺」と判断。しかし、遠山にはそれが
納得できない。警視庁まで押しかけてくるパワーに、閉口する伊丹。
そこへ薫が現れる。
伊丹はこれ幸いと、遠山を薫に押し付けるのだが…。
現場に連れて行かれた、薫はやはり捜査一課と同じ「自殺」と判断
。しかし、そこへ右京が現れて「いくつかの疑問」を提示する。
右京と薫は、加奈子の職場である大学に聞き込みに行く。そこで、
春日からも話を聞く事になるのだが、右京はここで”加奈子は不倫
をしており、相手の男性は春日である”と推理する。
しかし、「加奈子が毒を飲んだ」状況が分らない。
花の里で一服していると、たまきが美和子に「にんじんジュース」を
持たせる場面に出くわす。右京はそれをヒントに、”加奈子は毒を飲
んだのではなく、自然に口にしてしまったのではないか?”という推
理を展開。付き合っていた春日同様、”寝る前に紅茶を飲む”という
行動を取っていたのでは?と。
薫と共に加奈子の部屋に駆け付けるも、証拠の品は既に無い。
心理学者である春日との戦いが始まる―…。
右京は、薫を春日にぶつける。しかし、敵は微動だにしない。
そこで、春日本人の口から「毒」という言葉を吐かせるよう、一芝居
うつ。まんまと引っ掛かる春日。
いつものようにキレのある追い詰め方はできなかったものの、なん
とか勝利したのだった。
◆キャスト◆
春日秀平…石橋蓮司
島田加奈子…石橋奈美
遠山ちず…前沢保美
田辺健太郎…溝呂木 賢(スケープゴートにされた学生)
春日佳恵…日向明子(秀平の妻)
”心理戦”。
あの右京さん相手に、心理戦を勝ち抜くには、余程の腕が必要です
よね…ま、私の場合はさっさと負けるに限るですけど…。だって、右
京さんを敵に回したくない(苦笑)。あの、じわじわと真綿で首を絞めら
れる感じ?!とっとと「すんません!自分がやりました!!」って白状
した方が、夜もよく眠れそうじゃん?
あ〜…でも、今回の敵(春日)はどうだったのかなぁ〜…って事で、ち
ょっと振り返ってみましょう☆
●加奈子の部屋
部屋は、遺体が発見された時のまま。そこへ薫は、春日を連れて
やってくる。
春日は既に薫の手の内を読んでいて、
春日「こんな場所に連れて来て、何をするつもりですか?」
と、余裕綽々。
そんな春日の態度に、キレる薫。
薫「じゃあ、ぶっちゃけますか?犯人はアンタだと信じてます!」
春日「(鼻で笑う)」
薫「笑い事じゃねぇんだよ!アンタをココに連れて来たのは、これ
を見て欲しかったからだ!加奈子さんはココで死んだ!(と、加奈
子が寝ていたベッドを指す)彼女がもがき苦しんだ跡だよ!!ど
んな思いで死んでいったんだろうなぁ…(噛み締めるように言って
)。よく見ろ!アンタは人を殺したんだよ!自分を愛してくれた人を
、信じてくれた人を殺したんだよ!!いいか?アンタにも心ってモ
ンがあんだろ?人は罪を犯してそうそう平気でいられるもんじゃ
ない。良心の呵責、彼女への罪悪感。いつかバレるんじゃないか
っていう恐怖!そういう重荷を、これかの人生ずっと背負ってく事
になるんだよ!ずっとだ!!アンタも苦しむんだよ!…(少し間を
開けて)その苦しみから、唯一逃れる事ができるのが、罪を償う
事だ。自首してください(祈るように)。春日教授!」
春日、椅子に深々と腰を下ろし、薫に拍手を浴びせる。
春日「いやぁ〜。こんな事ならキミにも是非、壇上で講演をしても
らうべきだったかな」
その言葉に、薫。瞼を閉じて、天を仰ぐ。
このシーンの薫ちゃん、無茶苦茶カッコ良かったの!!台詞長くて
、寺脇さんは大変だったかもしんないけど、ここはやっぱり一気に捲
し立てるのがイイよね☆薫ちゃんの、被害者を想う気持ちと、決定
的な証拠が無くて苦しんでる様子が、よっく伝わってきました!!
これで何にも感じない(動じない?)、春日教授ってどうよ?!
やはり、心理学者故の余裕?
見てる限りでは、彼に”良心の呵責”とか…ああ。この台詞って、最
初の伊丹さんとのシーンにあった、
伊丹「警視庁の良心、亀山刑事に任せてください!」
が伏線になってたのかな??(←考え過ぎです)
話が逸れたけど、春日教授には加奈子さんを殺した”罪悪感”は、
感じられなかった。”バレるかもしれない恐怖”は、感じていたと思う
んだけど………(悩)。
このすぐ後の、このシーンもお気に入り♪
●加奈子の部屋
春日、部屋を出ようとする。そこへ遠山が、お茶を持ってやって来
る。
春日「(鼻を利かせて)お?紅茶ですな?しかも高級そうな…」
遠山に勧められるがままに、その紅茶を口にする。
遠山は、薫に紅茶を手渡しながら、
遠山「ねぇ。これ、誰から貰ったと思う?加奈子さんからなのよ。
あの死ぬ前の日にね、偶然貰ったものなの」
春日「!?(青ざめる)」
遠山は座って、自分の分の紅茶を口にする。
遠山「あら嫌だ。これ、カビじゃないの?」
春日、ティーカップを床に落とし、流しへと走る。蛇口から水を出し
、必死で口の中を洗っている。
春日「きゅ…救急車…救急車を呼んでくれ!!」
薫「(呑気な口調で)何言ってんスかぁ〜たかがカビでしょ?」
薫と遠山を押しのけて、受話器を取る。「119」を押して、必死の
形相。
春日「きゅ…救急車…は、早く…ど…毒を飲んだんだっっ!!」
右京、電話を切る。
右京の登場で、「ハッ」とする春日。振り返ると、薫と遠山は並んで
座って、紅茶をすすっている。
※ここの薫ちゃん、大注目!!激プリティです(*>▽<*)!!
春日、右京を睨み、
春日「卑劣極まりない!!」と、激怒。
右京「確かに、スマートなやり方とは言えません。しかし、先程の
亀山君の言葉も心に届かないアナタには、存外。ふさわしいかも
しれませんよ?」
トリオ・ザ・捜一が登場。春日を連行する。
ちょっと、ココで疑問が…。
右京さんの台詞から、薫ちゃんのあの熱弁。近くで聞いてたって事
ですよねぇ??例えば、薫ちゃんが―…
薫「アンタは人を殺したんだよ!自分を愛してくれた人を、信じて
くれた人を殺したんだよ!!」
なんて叫んでいる時、物陰には右京さんと、トリオ・ザ・捜一が…。
●多分、物陰
事の成り行きを見守っている、右京。
それに並んで、トリオ・ザ・捜一が…。
伊丹「熱いねぇ。特命係の亀山さんは(皮肉っぽく)」
芹沢「ちょっと、伊丹さん。聞こえますから、黙っててくださいよ」
伊丹「何?どしたの?(三浦を見る)」
三浦「いや、亀山も言うようになったなぁ…と思ってな」
伊丹「あんなの、感情に任せて喋ってるだけじゃねぇか」
芹沢「じゃぁ、伊丹さんだったら、どうするんですか?」
伊丹「お、俺はだなぁ〜…」
右京「(冷ややかに)皆さん。もう終わりますから、お静かに」
トリオ・ザ・捜一「…はい」
なーんて事も、あったりしちゃったんじゃないかなぁ〜なんて(笑)
。あ、ちなみに
コレはあくまでcometikiの妄想です☆
いやはや、果てしなく広がる妄想世界…楽しい( ̄▽ ̄)♪
あと、好きなシーンは冒頭の遠山さんが伊丹さんに食って掛かっ
てるトコかな。そこに登場する、薫ちゃん♪
薫「(軽く肩を揺らしながら)捜査一課の伊丹ぃ〜」
いつもと逆バージョンなのが、新鮮です☆
その後の、「これ幸い」とばかりに薫ちゃんを煽てる、伊丹さん。
伊丹「この件は、警視庁の良心。亀山刑事に!な!」
薫「そう!この亀山刑事にお任せください!」
なんて、簡単にノッちゃうしねぇ〜(笑)。何度も同じ手で引っ掛か
っているハズなのに、懲りない所がまたカワイかったりもするんだ
けどサ(*^▽^*)。うふ。
あとは、そのまま遠山さんに連れられて、加奈子さんの部屋に行
ったシーン。室内を調べて、
薫「自殺でしょう。こんなのウチのちょーっと変わった上司でも、
そう言いますよ(笑)」
そこへ登場!右京さん!
右京「それはどうでしょうか?」
薫「んげっ!何でココに?!」
右京「(遠山に)どうも。ちょっと変わった上司です」
このシーンの右京さんも、激萌えだったワぁ〜(* ̄▽ ̄*)。
やはり、今回から皆。ボケとツッコミの間が、巧くなってる!!(←
なんのチェックをしているのか…)そう思いません?!3rdに比べ
たら、歴然としてると思う!!
あとね、春日教授の教授室での出来事。
春日教授を待っている、右京さんと薫ちゃんは、心理テスト用のイラ
ストで遊んでいます。これも、良かった!!
なんか、中央に「もじゃっ」とした絵が描いてあって、それが何に見え
るかを言い合ってました。
薫「え〜…何ってぇ〜…」
右京「ダメですよ。すぐ見て、思いついた事を言わないと」
薫「あ、そっか。(振り返って顔を手で隠し、また戻って絵を見ると、
即答!)
毛蟹!!」
右京「ぷふっ」←この、この表情の右京さんて、初じゃない!?薫
ちゃん相手に、随分と心をゆるしてきてるんだなぁ〜…って、今更
ながらに思います。
薫「あ!笑った!(ふてくされて)じゃ、右京さんは何に見えるんで
すか?」
右京「(略)エーデルワイス。といった所でしょうか?」
薫「右京さん!前にもコレやった事あるんでしょう!」
右京「ありませんよ」
そこへ、春日教授が登場。
なんつーか…傍から見てると、カップル??ちょっと”二人の世界”
入ってますよね(笑)。
この後、右京さんが春日教授と紅茶談義で盛り上がると、薫ちゃん
は一人。つまらなさそうに…いや、すねたように?二人を見てるん
ですが…これがまたツボでして…
「拾って帰ってもいいですか?」
って感じでした(爆)。
あとは、春日教授のイジワル(?)で教壇に上がる事になった、右京
さんを懸命に盛り立てる、薫ちゃんの姿がいじらしくて…ほろり。
覚えたての指笛。大活躍じゃないですか!!
そういえば、昔はこんなシーンなら、口で「ヒューヒュー」とか言ってい
た気がするなぁ〜…しかし、よく鳴ってましたね(笑)。
んでまた。
壇上の右京さんの姿を、すんごい誇らしげに見つめるんですよねぇ。
薫「どうよ?これが、オレの相棒だぜ!」
みたいに…嗚呼、また妄想が…。
けど、気になる(勝手に気にしているだけなのだが)発言が!?
右京「かくいう私も、例外でなく。殺人を犯してしまうかもしれません
」
これってまさか、最終回(ホントのホントの最後ね)に向けての、伏線
じゃないよねぇ?何気に薫ちゃんが一人で推理とか始めちゃったの
も、最終回に向けて…とかじゃないよねぇ?!!
”相棒 最終回”。
来て欲しくないなぁ〜(TmT)。
でも、薫ちゃんvs右京さんてのも…最後ならアリかなぁ。
まだあるんですけど。
加奈子さんの部屋で、右京さんと薫ちゃんが捜査していると(後半部
分ですね)、トリオ・ザ・捜一が登場。
右京「圧力がかかりましたか?」
伊丹「生憎と、そういうの嫌いなんで。(薫に)で、手がかりは?」
右京「まるで、ありません」と、何故か嬉し気。
伊丹「(薫に耳打ちする)なんで、喜んでんだよ?」
薫「やりがいがあるんだってよ!」
なんか、今シーズンに入ってから、特命係とトリオ・ザ・捜一って、仲
良くなり始めてません??右京さんの推理に、伊丹さんが乗っかっ
てみたり、三浦さんが絡んでみたり…んで、芹沢さんがボケて伊丹
さんにツッコまれるのさぁっ☆
楽しいので、大歓迎ですけど(笑)。
あと、「オジサンを見た」と証言する少年を、春日教授with大学生達
の真中に連れて行って、面通しさせたら「アラ、びっくり」。全然関係
ないよな大学生・田辺君が急浮上。一応、事情聴取を取る、トリオ・
ザ・捜一。
取調室で、田辺君に、
伊丹「CD返して欲しくて、殺したんだろう!」
芹沢「それは、無理がありませんか?」
伊丹「いや。最近の若いモンは、何考えてるか分らんからな!」
その様子を別室から覗く、薫ちゃん。
薫「(呆れて)本気で言ってんのか?」と、呟く。
聞こえる訳は無いのだが、取調室の伊丹さんが、
伊丹「(芹沢に)バーカ!冗談に決まってるだろ!」
と、ツッコミを入れる。
それを見て、ちょっとビックリする、薫ちゃん(苦笑)。
それにしても、今シーズンはイイっ!!
物語もだけど、随所に散りばめられたこういう、笑いどころが嬉しい。
しかも、キッチリ打ってくれるからねぇ。
ヒット!ヒット!
いや、ホントに。レベル上がってますって!!
見応えあるわぁ〜…。
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